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「なにわ翁」(なにわおきな)
骨董品屋の樣にも見える
評価 ★★★
住所 大阪市北区西天満4-1-18
Tel.

06-6361-5457

最寄り駅

地下鉄御堂筋線淀屋橋駅徒歩10分
各線南森町駅

アクセス 老松通り沿い、西天満小西側の道を
少し西に入った所
営業時間

11時〜19時 
日、月休(祝日の場合は営業)

席数

席数26席(テーブル4×3+6、大テーブル8)※要予約の2階個室あり

駐車場 無し
最終訪問

2004.02.28(初囘訪問2001.04.11)

ホームペーヂあり
「翁」が大阪にできたと聞いても私の心はあまり動かなかった。長坂の「翁」にも高橋邦弘氏の時代に一度行ったのだが新蕎麦の時期にもかかわらずそんなに香り立たなかったし、その味を受け継いだ、という西荻窪の「鞍馬」も何度か訪れたが美味いと感じたことは一度もなかったからだ。

それに関東の店を関西に出すとき、蕎麦屋にしてもラーメン屋にしても「関西人の好みに合わせて」とツユやダシがとても薄く仕上げられている場合が多い。これが大きな間違いで、蕎麦ツユは甘ったるいそうめんつゆの如く作られ、ラーメンのダシにしてもただ薄いだけの碌でもないシロモノになっている。多分、店主自身が美味いと思っているのではなく「こういう味がうけるのでは?」という消極的な姿勢で臨んでいるのだろう。自分が美味いと思わないモノを人が美味いと言うと思いますか?

・・・という先入観の下、「なにわ翁」を訪れた。
老松通りはビジネス街が近いのか、平日昼の人通りは多い。
しかし13時の入店ということもあり店内は靜かであった。

先づは酒、「豊の秋」を頼む。
肴には燒みそ、そばの実なめこを注文する。燒みそはあらかじめ作り置きしてあるのか、注文後すぐに出てきた。そばの実なめこは辛味大根が添えられていてよく合う。
調子に乘って2合目の「菊姫」にうつり、追加の肴におそるおそる「鴨拔き」を注文してみる。関西では「鴨拔き」と言っても店員に通用しないことが多く、他の店で一度、「それって、鴨南蠻の鴨を拔いたものですか?」と訊き返されたことがある。それじゃただのかけそばだっつーの!
さすがに此の店でその邊りは拔かりなく、問題なく作って頂けた。それも味が濃い目の「鴨汁そば」の汁か薄い目の「鴨なんばん」の汁かを訊いてくれる。今囘は濃い方の汁を頼んだのだが、これがしっかりしたダシで胃壁にしみ通ってとても美味いのでついつい余計に酒を空けてしまった。「拔き」で食したが次囘は是非蕎麦入りで食したいものだ。

気分が良くなったところで蕎麦に移る。ツユのダシはしっかりしていて、甘味の少ないところは長坂の「翁」ゆずりか。その基夲線を継承しつつ薄目に仕上げてあるのは関西風だが、ベースがしっかりしているので不満感は出ない。私は「関西人向け」に作られたツユは大抵不味いと感じるのだが、此の店のは十分滿足出來る仕上がりであつた。
蕎麦は4月半ばにして未だ香り強く喉越しも良い。添えられるネギもちやんと白葱を使用してゐる所が手拔き無し。自家製粉も行っているとのことなのでこれからが楽しみな店でもある。

(2001.04.11記)

2002.02.23再訪
初訪時には無かったそばがきが品書きにあったので、今囘は酒のアテにそれを試してみる。
光沢のあるなめらかな表面で、食感はねっとり系。独自性こそ出せてはいるが、手放しで人に薦められるほど美味いとは思わない。
鴨のうま煮は柔らかく煮られていてよく味がしみており、煮こごりが添えられているところなぞはなかなか心憎い。酒の肴に適当なの一品である。
作り置きの燒き味噌は、今囘は冷えていたことも付け加えておこう。

さて、蕎麦である。「田舎」の方も試してみたが、こちらは長坂で食したときに感じた、「コシ」とは別物の「硬さ」が無く喉越しが結構良かったのが印象的であった。反面、普通の「ざるそば」の方の香りが期待したほど立ってはいなかったのが殘念だ。私は新蕎麦よりも年を越して落ち着いた蕎麦の方が好きなのであるが、少し訪問時期が遲過ぎたか。
あと前囘訪問時と比較してツユが弱くなってしまっていたのもいただけない。関西風ではあったが芯の強いツユを評価していたのに、それがなよなよしてしまったのでは☆の數を減らさなければいけない。あのツユあっての☆☆☆☆だったのだ。まあ今囘だけのことかも知れないので減点は見送っておこう。

2002.11.29再訪
・・・という訳で、バリバリの新蕎麦の時期に再訪してみた。
つい5日前に大橋誠氏の長坂「翁」を試してきたばかりなので、それとの比較の意味もある。
結果、「田舎」に関しては「なにわ翁」の圧倒的勝利であった。此は高橋邦弘氏の時代の「翁」にも言えたことなのだが、「田舎」に芯が入った樣な硬さがあり、喉越しの邪魔をしていたのが「なにわ翁」の方はコシこそあれどその妙な硬さが無く、喉越しをきっちりと樂しめたのが効いている。余談ではあるが後日(2003.01.12)「安曇野翁」を試す機會にも惠まれたのだがやはり「田舎」については「なにわ翁」の方が香り、喉越しともに出來が良かった。
前囘期待外れだったツユも今囘はかえしがしつかりと出來ており、コクのあるいいツユに戻っていたので一安心、といったところだ。

2002.12.29再訪
たった一ヶ月後の再訪なのにツユの味が安定していない。今囘はまたまた甘くて弱っちょろいツユに堕ちていた。未だ試行錯誤中なのであろうか。【寸評】の「見亊な關西流アレンジ」もその時の運によるなあ。

しかし、まあ「ざるそば」の出來にしてもさることながら、「田舎」では高橋氏の時代も含めて長坂「翁」や安曇野「翁」を凌駕しているのだから此は凄いことだ。それもふまえて今は少々のツユのブレには目をつぶっておくことにする。次のシーズンにはしつかりとしたツユを作つて下さい!!!

2004.02.28再訪
品数は少ないが酒肴は以前にも増して充実。
蕎麦豆腐白子入り等、酒飮みの心の琴線に触れる一品のセンスはなかなかである。

しかし今囘、肝心の蕎麦は香りが今迄で最低、ツユも以前よりかえしが格段に弱くなっていて最低の出來。
☆☆☆☆を☆☆にまで減点したい氣分であったが、以前美味い蕎麦を喰えた亊実も鑑みて☆☆☆までの減点に留めておく。來シーズンはしっかりしててくれよ!

主なメニュー:ざるそば800円、かもざる1400円(黒の太打田舎そばはそれぞれ100円増)、黒米入り玄米ごはん200円、やきみそ300円、そば米なめこ辛味大根450円、汲み上げゆば600円、白魚そば1500(季節物)、コース料理「そば振る舞い」(そば3種・料理6品)6000円/人(要予約)
酒:四季桜花神800円、豊の秋600円、菊姫1500円

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