蕎麦屋さん情報を読む前に蕎麦屋さん情報 INDEX |掲示板|リンク
「嵐山よしむら」
(あらしやまよしむら)
2000年2月オープン
店長;光岡秀則氏
注※小学生未満のお子様お斷り
評価
住所 京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町3
Tel./FAX

075-863-5700/075-863-5713

最寄り駅

京福電鉄嵐山駅徒歩3分

アクセス 渡月橋北詰を桂川に沿って西に2軒目
営業時間

10時半〜17時、18時〜21時
(夜は前日までに要予約)年中無休

席数

32席(店内禁煙)

駐車場 無し
最終訪問

2003.02.15(初囘訪問同ぢ)

ホームペーヂあり
「天通」のペーヂで「名物に美味いものなし」という格言を取り上げたが、格言にこそなっていないものの私同樣「觀光地に美味いものなし」と思ってをらるる方も多いのではなかろうか。
引用ばかりで申し訳ないが、「花野」のペーヂでも述べた通りガイドブツク片手の一見さんが殆どの店で、必死で「美味ひものを作る!!」といふモテイベイシヨンを持ち續けろという方が無理難題なのかも知れない。

で、「嵐山よしむら」である。渡月橋のたもとという京都でも有數の觀光地に建つこの店は、日本画家の故・川村曼舟氏の元アトリエだそうだ。ただ無學な私はその名を聞いても一枚の繪も思い浮かばないが。
まあ元アトリエであろうがなかろうが、此の店のロケイシヨンの良さは全國の蕎麦屋の中でも一、二を爭うのではなかろうか。一階は着物展示場で二階が蕎麦屋になっているのだが(どちらかというと着物の方が有名なのか、web檢索しても引掛かるのは着物関係が圧倒的に多い)、その二階の道を挾んで川に面した窓に沿つてカウンターがあり、そこからは渡月橋が一望出來る。

渡月橋を一望出來る絶景のカウンタ席

例によって先づは酒。店名を冠した「嵐山よしむら」という酒であつたが、醸造元は失念してしまった。味の記憶も殆ど無いのだが、万人向けの無難な味ではあった。

酒のアテにはそば揚げ、そばみそ、そしてそばがきを選ぶ。(冩眞下左右)
どちらかというと日本酒よりビールのアテになつてしまうが、そば揚げはカリツと香ばしく揚げられていてなかなか美味い。少々辛目のそばみそはもう少し甘さがあった方が私好みではあるのだが、ねっとりしていて酒に良く合ってはいる。
そして期待のそばがきだ。ここのは空気含有量が多く、ふうわり感が強い。逆にモッチリ感は少なくてスフレ樣の舌触りがなかなか心地良いのだが、その食感の良さと比較して肝腎の香りが弱かったのが殘念だ。

そば揚げ300円とそばみそ300円
(価格は初訪時のもの)

そばがき800円
(価格は初訪時のもの)

酒を飮んでひと息ついて、それから蕎麦・・・と行きたかったのだが、何と、まだ酒を飮んでる最中に−しかも酒が半分以上殘っているのに−こちらの食べるペースを全く考へづに蕎麦を持って來られたのにはとても參った。注文時、「酒を飮み終わって、あとからお蕎麦」と念を押していたにもかかわらづ、だ。
ここ嵐山が觀光地であることは重々承知の上だ。席の空き待ちの行列が出來ている樣な時にまでゆつくり蕎麦を出せ、とまでは言わない。しかし週末の土曜日とはいえオフシーズンの2月で、しかも昼食時を外れていて空席も多い状態での注文だというのに、全く無頓着にそういう供し方をするのはただの怠慢だと言われても致し方あるまい。
あらためてデヂカメのデータで檢証してみると、酒(のアテ)が出てからわづか10分程度で蕎麦が來ている。いくらなんでもさすがにこの時間では短すぎるであろう。酒を飮んでいる客に對しては「お蕎麦お持ちして宜しいでしょうか?」と訊ねるか或ひは最初に「お蕎麦ご入り用でしたらお声かけ下さい」のひと言を言えば濟む問題なのに、なにゆえその勞を厭うのであろうか。

さて、件の蕎麦であるが、石臼挽きの十割そば(冩眞下)はまだ蕎麦粉が劣化するには早いはずの2月なのに香りが立たず、食感もコシがあるというよりはただ硬いだけ、であった。
ツユは関西圈にしては辛さこそなかなかのものであったがダシ、かえしともに弱く輕くて薄っぺらな印象だ。
また、かけそばも試してみたが京風を意識したのかダシが薄く、何より蕎麦がニチヤニチヤした食感なのが興を削ぐ。まあかけそばに關してはあの「かね井」ですらブツ切れになってしまっているので、この店でそこまで期待するのは酷というものだろうが。

石臼挽き十割そば(品切れ次第終わり)1050円

唯一、そば湯のみがたゆたゆで美味かったのだが品書きには「そば湯をご希望の方はご遠慮なくお申しつけ下さい」と書いてある。ホームペーヂで「店主のコダワリの旬の味をお楽しみ下さい。」とか書いてある位なら蕎麦湯くらいは申しつけなくても持って來てくれよ、と思わづツツコミたくなってしまったが、この邊りのところが觀光地の觀光地たる所以であろう。

まあ少々の不手際もあり、手打ち蕎麦屋としてそう高いレヴエルにある訳でもないのだが、觀光地の昼食として考えるなれば内容的にはまあまあ滿足出來る方なのではなかろうか。

何より渡月橋を眺めつつ蕎麦をすすれるロケイシヨンの良さも含め、嵐山觀光の際に一度は行っておいて損はないだろう。
(2004.11.08記亊)

主なメニュー:石臼挽き十割そば(品切れ次第終わり)1050円、追加そば735円、おろしそば1155円、とろろそば1155円、京の野菜そば1365円
にしんそば1365円、あなご天ぷらそば1575円、山菜そば1155円、とろろそば1155円
ぜんざい840円、くずきり840円、そばだんご630円、そばアイスクリーム525円、抹茶アイスクリーム525円、そば淡雪630円
酒:「嵐山よしむら」純米840円、吟醸1260円、燗酒630円
※2004.11.08H.P.確認

back蕎麦遊楽TOP