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蕎麦屋さん情報
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「
手打ちそば処 卓
」
(てうちそばどころ たく)
喫茶店風の外觀
評価
★★★
住所
神戸市中央区元町通4-5-6
中野第二ビル1F
Tel.
078-351-7981
最寄り駅
神戸高速鉄道花隈駅南東約200m
アクセス
R2旧道(JR高架南側の道)を三宮より西進、中突堤筋を過ぎ2筋目すぐ南(角にコインパーキングあり)
営業時間
11時半〜15時、17時〜21時 水休
席数
15席(カウンタ3+テーブル6+4+2)
駐車場
無(店の北側にコインパーキングあり)
最終訪問
2003.12.20(初囘訪問2001.01.17)
「卓」は嘗て一年ほど(2000.10〜2001.9)南京街で営業していた。道行く客が殆ど中華料理目當ての中で手打ち蕎麦を振る舞う勇気、というより無謀さに驚いた記憶がある。
2001年1月初訪の後、新蕎麦の季節に再訪するとすでに店はなくなっていた。つぶれてしまったのかと思い(失礼!)さすがにあの場所では長続きしなかったんだなあ、と嘆いていたがつい最近(2003.12)になり現在の場所に移転したことを知ったので早速試しに行くことにした。
席に座り、先づ出てくるのは何と
蕎麦湯
。「蕎麦の香りを殺さないために」と蕎麦茶を出したり水しか出さない店は結構あるが、実は蕎麦茶は意外と香りが殘るし水だけというのも何だか味氣ない。蕎麦湯を飮みたいところだがいきなり頼むのも何だか氣がひける・・・というもどかしさをずつと持ち続けてきた私の樣な蕎麦湯好きには嬉しい限りだ。
しかしこだわりを感ぢさせつつも南京町時代の蕎麦湯は薄いのが殘念だつたが、こちらで出されたものはちゃんと濃くなっていたところに成長のあとが見られる。
だし卷き500円(最終訪問時)
かもくわ燒き800円(最終訪問時)
酒は地酒が6種類(訪問時)。蕎麦の前には少々重いかも知れないが、個人的な好みから天狗舞をチヨイスする。
アテの中でイチオシの「だし卷き(冩眞上左)」は甘さ控え目でふうわりと柔らかく、燒き加減が絶妙。關西圈では一番好きな「かね井」に匹敵する素晴らしい食感だ。
ごく少量載せられた生姜が効いている「かもくわ燒き(冩眞上右)」はミデイアムレアーに火が通つてをり、柔らかくジユーシイでこれまた美味い。蕎麦屋で鴨を供する店は數あれど、火の通し加減にまでこれ程行き届いている店はなかなかない。
「
そばがき
」もこれまた是非とも試して頂きたいメニユーだ。粒子の細かいものながら変にニチヤニチヤしたり口腔粘膜にひっついてしまうことがなく、その舌触りのなめらかさたるやまるで絹の如し。どちらかというと粒子の粗いざっくりしたタイプを好む私ですらその食感に醉いしれた程だ。
また、一人客に「半量にしましょうか?」とたずねてくれた心遣いも嬉しい。
品書きでは蕎麦は「田舎もりそば」のみとなっているが、注文すると「白」と「黒」のどちらかを訊かれる。
初めての方は少々戸惑うかも知れないが、スれた蕎麦喰い連中は小淵沢の「
萬吉
」あたりを思い浮かべて思わづニヤリとするところだ。
白(写真をクリツクすると大きくなります)
黒(写真をクリツクすると大きくなります)
移転前に訪れた際は挽きぐるみを使った「黒」しか無かったので、まだ食していない「白」から試すことにする。
綺麗に切り揃えられた細打ちの「白」は、どことなく「翁」系の蕎麦を連想させる。まだ新蕎麦が劣化していないであろう時期の訪問にしては香りが立たなかったことが少々殘念だが、喉越しの良さは絶品だ。
一方「黒」は南京町時代と比較すると挽き方をやや荒く変えた樣にも見受けられるが、それをこれだけの細打ちに仕上げた割につながりがとても良く、「白」同樣に喉越しが拔群だったのには驚いた。ただし、この日は調子が惡かったのだろうか、こちらもまた見た目から期待した程の香りは得られなかった。
ツユは以前からの此の店の課題である。確かに前よりは進歩していて関西圈の中にあってはまあまあ、の部類かも知れない。けなす程の出來でもないのだが、辛さは結構ある割にコクが無いのはかえしをの熟成が十分になされていないからであろうか。
東のツユを知らない関西人相手に、ただ蕎麦を売る商売だけをしたいのであれば、まあこの程度の出來でも良いだろう。しかし、これだけ力強い蕎麦を打とうとする心があるなれば、挽きぐるみの「黒」はもとより「白」にさえも負けてしまうツユだけはどうにかして頂きたいものだ。
長らく「堂賀」一軒しか無かった神戸の手打ち蕎麦屋も、ここ數年でぼつぼつと新勢力が増えつつある。
その中でも若干28歳で店を開いた後藤卓氏はそのセンス、探求心ともにトツプクラスにあることは疑う余地もない。
今後もより一層の研鑽をして頂き、私の訪問時に滿足ゆく香りの蕎麦を供してくれれば☆ひとつ、またしつかりと熟成されたかえしを作ってコクのあるツユが出來たら☆もうひとつを進呈することをここに約束する。
(2004.04.09記亊)
主なメニュー:
田舎もりそば800円、から味大根そば1200円、かもせいろ1300円、天ざる1500円、かけそば700円、にしんそば1300円(各大盛り300円増、そばのみ追加600円)、だし卷き500円、そば寿司700円、そばがき800円、かもくわ燒き800円 他
酒:
手取川純米600円、春鹿超辛600円、菊姫山廃700円他
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