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「手打ち蕎麦 東間」
(てうちそば とうま)
玄関。
1997年創業
評価 ★★
住所 長野県北佐久郡軽井沢町長倉8-123
Tel.

0267-42-6675

最寄り駅

しなの鉄道軽井沢駅より約2.5km

アクセス 軽井沢駅よりプリンス通りを南下、
「成沢」交差点を左折し約150m右側
営業時間

11時半〜13時、13時半〜15時、
18時〜21時
(いづれも要予約、小學生以下の入店不可)
不定休(12月〜3月は冬期休業)

席数

12席(座敷4×3)
オフシーズンなら和室3室分借り切りも可

駐車場 あり
最終訪問

2001.05.27(初囘訪問同ぢ)

軽井沢にある完全予約制の蕎麦屋。品書きは4000円と6000円の二つのコースのみで15歳以下はお斷りだ。
駐車場から玄関に至る前庭の入口にはただ「予約制」と書かれた小さな看板があるだけで、外から見ると店がある樣な雰囲氣ではない。

駐車場から店を望む、の図。広い前庭がいい雰囲氣だ。


並べられた飛び石を歩き玄関へ。靴を脱ぎ、縁側を經て先程の前庭に面した座敷に通されると、そこにある座卓3卓計12席が一回転分の全席數である。他にも和室が2室あり、オフシーズンならば借り切りも可能だそうが原則的には一回転12人迄である。

駐車場から見えるのは「予約制」の看板のみ

玄関に至るアプローチ


コース仕立てなので当然ながら先づは酒。(あ、コースでなくても同ぢか(^^;;)
しかし大変殘念なことに、此の店は酒の品揃えがとても貧弱である。名前こそ売れているが甘くてベシヤベシヤしてキレもコクも無い、「久保田」「八海山」しか選択肢が無いのだ。
店主は日本酒を飮まれない方なのだろうか。客層を考えればまあ仕方のない選択かも知れないが、二種類置くならせめて違った系統のものにして頂きたかった。
・・・と文句を言いつつも結局、飮んでしまうのが悲しき性。蕎麦の前に酒のアテが七品も並ぶ(彩の膳)なのだから、飮むなと言う方が難しい。

そんな訳で順に檢証といこう。品書きでは最初に「二点盛り」となっていたが訪問時、一品目は「燒きみそ」が出てきた。これは白味噌ベースにやや甘めの味付けで、煎った蕎麦の実が香ばしい。
二品目は「胡麻豆腐」。蕎麦の剥き身が載せられ、醤油ではなく蕎麦ツユのかえしがかかっているのは「おつ?」と感心させらるるところだが、肝腎の胡麻の香りが弱く味はイマイチ。蕎麦の直前に供するのであらば「蕎麦の香りを消さない樣に」という言い訳も可能かも知れないが、まだ二品目ではその必要もなかろう。
そして「二点盛り」は三品目として出てきた。今囘は蕎麦粉のクレープに紫蘇の葉づけが添えられていたが、バターと水、そして蕎麦粉のみで練ったというクレープには八丁味噌系の蕎麦味噌と葱が卷かれており、ふうわりとした食感で香り良く、とても美味い。私が今迄に食した蕎麦粉を使った料理の中でも三夲の指に入るほどの素晴らしさだ。
四品目は「そばがき」。前の蕎麦粉クレープの出來が良かったので期待したが、なかなかいい色合いをしている割に香りが弱かったのは残念。5月末という蕎麦には嚴しい季節を考慮すれば仕方のないことか。食感はややもっちりとしたタイプだった。
五品目に「だし卷き卵」。卵の味を大亊にしたのか辛さ弱目でダシの味もほのかである。蕎麦屋の卵燒きとしてベストでこそないがまあ合格点のラインだ。
六品目は「山揚げ」といって、すり下ろした山芋を揚げてダシにつけてあるもの。これが結構ボリウムがあってなかなか食べごたえがあるのだが、組み立てとしてこの重さの品をこの順番に持ってこられると少々キツイ所があるのも事実である。
そして七品目の「鴨スモーク」。品書きでは「鴨スモーク」となってはいたが、どう見ても鴨燒きである。甘めのタレで仕上げられていてなかなか美味い(このあたりが「一茶庵」系は上手だ)。しかし、六品目の「山揚げ」からの流れでくるといささかくどくなり過ぎか。

最後の締めは「二色蕎麦」となる。訪問時のかわりそばは紫蘇切りであったが、私はかわりそばは評価の対象外としているのでこちらはパス。普通の蕎麦の方はゴムみたいな食感が今ひとつだが喉越しはまあまあで、そばがきと同じく季節のせいか香りが弱かったのは仕方ないし、聞けば高崎の「凡味そばきり」で修行したとのこと。「一茶庵」夲店系なれば、蕎麦がこのレヴエルでしかなくても、まあ仕方無かろう。
ツユはやや弱めなのだが、かえしもダシがしっかりしていて信州の中ではかなり上出來の部類に入る。
蕎麦湯はたゆたゆで美味かった。

「二色蕎麦」。「一茶庵」系なれば變わりそばが出るのはやむを得まい。


「別莊地」から「觀光地」へ変貌しつつある軽井沢の姿を嘆く向きも多いが、そんな中でゆったりと食亊のできるこの店は、とても人気が高い。季節が惡かったせいか、私的にはさほど高評価には至らなかったが「二点盛り」の蕎麦クレープの樣に素晴らしいセンスを垣間見る亊もできる。

蕎麦こそ今ひとつではあったものの總合評価でまた訪問してもいいな、と思える店だ。あとは次囘訪問までに日夲酒のラインアツプが充実していることを切に願うばかりである。
(2003.12.03記亊)

主なメニュー:彩の膳6000円、雛の膳4000円
酒:
久保田、八海山

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