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「そば処 井ざわ」(そばどころ いざわ)
お品書き。能書きが空々しい
評価
住所 多治見市本町5-22
Tel.

0572-25-6668

最寄り駅

JR中央本線多治見駅徒歩15分

アクセス R19土岐川西の「上山町」交差点を南下、記念橋を渡りふたつ目の交差点を右折
営業時間

11時〜22時(日、月曜は21時迄)
※14時〜17時はお茶時間。しかし蕎麦も出ていたのだが現在は不明なので要確認
火休(祝日の場合は營業、翌日休)

席数

46席
(テーブル18+カウンタ8+座敷20)

駐車場 有り
最終訪問

2000.11.10(初囘訪問同ぢ)

多治見には浜松時代からお氣に入りのフランス料理屋さん「櫻」(ジビヱにかけては無敵。シエフの櫻井さんは東京の「アピシウス」出身の、まさにフランス料理の申し子みたひな人)があるので時々訪れる。
その「櫻」のほんの目と鼻の先にいい雰囲氣の蕎麦屋が出來たのを見つけたので試してみた。

築130年余という商家を改裝したという建物は、2001年に「多治見ハーモニー大賞」を受賞した。これは同市の景觀に調和しつつ機能性、美觀的にも優れた建造物を表彰することにより景觀、美觀に對する意識を高めようと市商工会議所が1995年に設けた賞だ。
その店構えに誘われて入ってみると、確かに内裝も落ち着いた風情の作りだ。しかし、品書きには蕎麦以外に各種セットメニウがあり、それも「ミニ天丼とそば」「親子丼とそば」位ならまだしも「店長のおすすめ」が何と、「鉄火丼とそば」。何でも屋さんならそれもアリかも知れないが、曲がりなりにもこだわりを前面に出した蕎麦屋でその取り合わせを「おすすめ」というセンスはさすがにトホホである。また、平日の昼時に訪れたこともあってか、客層も「ランチ食べに來ました〜」的な人が多く、店構えや内裝の落ち着きとはうらはらな雜然とした雰囲氣だ。

取り敢えずそばがきを肴に千古乃岩吟醸を頂く。この吟醸はしっかりとしたボデイをしているが、添加アルコール臭が強く喉を燒き、後味も少々惡い。蕎麦の前には當然のこと、食亊と一緒でも邪魔をしてしまいそうである。
そばがきは外側が饅頭の皮の如く少し突っ張るが内部はふわりとした食感でまずまずの出來なのだが、これが生醤油と共に供されるのはいただけない。醤油の香りが強すぎてそばがきの香りが殺されてしまう。
此の店のパンフレツトには「その日必要なだけの粉を挽き 素材に拘り続け 何も加えず何も引かず ただ真心だけを込めてひたすらに手打ちで打つ 蕎麦屋としての原点を大切に守り 素朴で純粋そして健康に良いそばを 爽やかな料理と美味しいを添えて」と書いてある。
「素材に拘り続け」た結果、そばがきにただの醤油を添えることにしたのだろうか?「お昼のセツト」内容といい、何かちぐはぐな觀が否めない。

続いて蕎麦にうつる。手挽き蕎麦は角が立ち、少々引っ掛かりがあるものの喉越しはまあまあであった。しかし新蕎麦の季節の手挽きにしては香りが殆ど立っておらず、どちらかというと訪問日は手挽きよりも却ってざるの方が香りが強く感じられた位だ。
蕎麦湯は中の上、くらいの濃厚さでまあまあ滿足出來た。
しかし今囘の訪問時には、パンフレツトで語る程の氣概を感ぢ取ることが出來なかった。

小さい町で商売する上では昼にはセツトメニウを出したりだのコーヒーを用意したりだの、その樣なことも必要なのかも知れない。しかし、それは少なくとも蕎麦に対して「こだわり」を持つ、と豪語している店がするべき亊ではない。大言壮語するなれば、それなりの心構えを持って臨んでほしいものである。

全体的な印象として、店構えに味が追いついていない樣に思える。ハードが立派であればある程ソフトが充実していない亊への失望感がつのるものだ。今後の成長を期待する。
(2003.09記亊)

主なメニュー:ざるそば700円(追加500円)、手臼荒挽きそば(毎日15食限定)1000円(追加800円)、辛味大根おろしそば900円、鴨ざるそば1200円、そばみそ200円、そばがき700円、引きあげ湯葉400円、厚焼き玉子600円 他 予算に應じた「そば懷石料理」もあり。
酒:三千盛、千古乃岩吟醸各2合1500円 他

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